セットバック整形

セットバック手術して老けることはある?

セットバックして老けることある?

セセットバックのオペ後、前に出ていた口元が下がるために、僅かにほうれい線が出るケースがありますが、老けて見える程の深い皺が出るわけではありませんので、ご説明します。

セットバック手術とは

出っ歯・受け口など骨格が原因である不正咬合や、フェイスラインを気にされる方にとっては、矯正治療を行うよりもセットバック手術を行う方が効果的なケースが多いです。セットバック術は、上あごと下あごのバランスが悪い際にお口の中から行う外科矯正で、大まかに流れをご説明します。

セットバックの手術や術後の流れ
  1. 出ている顎の左右の小臼歯の抜歯とその下の顎の骨の切除を行う
  2. 前歯の下の顎の骨を水平に切り、骨と前歯を動かせる状態にする
  3. 小臼歯1本分空いたスペースに前歯とその骨を後方へ下げる
  4. 骨は生体親和性の高いチタンプレートで接合する
  5. ワイヤーでご自身の歯と前歯をきっちり止める
  6. 術後検診でドクターが骨や歯の状態を確認する
  7. 腫れやむくみ、痛みの状態によって薬を処方する
  8. 定期検診へ通ってもらい、ダウンタイムの経過などをしっかりと診察する

セットバックで老けて見えると言われるのはほうれい線が僅かに出るせい

セットバック手術後に僅かにほうれい線が出るのは、前に突出していた口元がセットバック手術によって後ろに下がったために起こります。

しかし、セットバック手術で後ろに下げられる量は決まっており、患者さんが口元を大きく下げて欲しいと言われても、限界があります。また、執刀医はどれだけ口元を下げれば一番美しいラインになるかを、しっかりを見極めてオペを行います。

そのため、セットバック手術で口元を後退させ過ぎて深いほうれい線が出て老けて見えるということは通常は起こりません。

セットバック治療で大切なこと

セットバック治療で何よりも大切なのは安全に手術を受けることです。お顔に個人差があるように、神経や血管の走り方にも個人差があり、精密検査を行わなければ詳細な部分は判明しません。そのためには、下記のような医院を受診しましょう。

カウンセリングについて
  • 医師やスタッフへ話しやすくお悩みをしっかりと相談できる
  • 状態の診断や治療方法が適切で詳しく説明してもらえる
医院の設備について
  • CT撮影や術前検査を行える環境で、事前に医師が血管や神経などリスクの高い位置を把握している
  • 不測の事態が起こらないよう医院の環境が整っている
医師について
  • お口の中で行う手術のため、口腔外科の専門知識がある歯科医師はより安全に行える
  • 経験が多い執刀医師以外に麻酔科医も常駐したクリニックである

料金が相場より安すぎると、医師の経験不足や環境整備されていない可能性があります。必ず確認しましょう。

セットバック手術後に老けて見える場合があるかに関するQ&A

セットバック手術後になぜほうれい線が発生する場合があるのですか?

セットバック手術後、口元が後ろに下がるため、ほうれい線がわずかに現れることがあります。これは口元の位置の変化によるものです。

セットバック手術で口元を後退させ過ぎた場合、深いほうれい線が出る可能性はありますか?

通常、セットバック手術では口元を過度に後退させず、美しいラインを追求します。適切なバランスを保つため、深いほうれい線が出ることはまれです。

セットバック手術後の腫れや痛みの管理について教えてください。

セットバック手術後の腫れや痛みは患者さんによって異なります。ドクターは適切な薬を処方し、定期的な検診を通じて経過を確認します。患者さんは指示に従い、定期検診に通うことが重要です。

まとめ


当院では、口元の突出感(上下顎前突)の患者様を上下セットバックする際、歯の角度も変える処置が可能です。以前、上の前歯が下の前歯を覆う過蓋咬合も気になると仰っていた患者様がおられ、セットバックの際に、歯の角度を変える処置も行い、過蓋咬合も併せて改善しました。セットバックには高い費用も掛かりますので、安心して治療を行える医院で行いましょう。

セットバック手術による老化効果に関する具体的な論文は見つかりませんでしたが、セットバック手術が顔面構造や機能に与える影響に関する研究はいくつかあります。

1. マンディブラ後退手術の影響
Liukkonenら(2002)の研究では、マンディブラ(下顎)の後退手術が気道のサイズに与える長期的な影響を評価しています。手術により、上気道のサイズが減少し、特に喉頭後方の気道のサイズが顕著に減少することがわかりました。この研究は、セットバック手術が顔面構造に影響を与え、それに伴って機能的な変化が起こることを示しています。【Liukkonen et al., 2002

2. 上気道の構造に対する二顎回転後退手術の影響
Hsiehら(2015)による研究では、骨格的な類III異常を持つ患者に対して行われる二顎回転後退手術が上気道構造に与える影響について調査しています。手術前と手術後の上気道のボリュームを比較した結果、手術により上気道のボリュームが有意に減少することが観察されました。これは、セットバック手術が上気道構造に顕著な影響を与える可能性があることを示しています。【Hsieh et al., 2015

これらの研究は直接的にセットバック手術が老化に影響を与えるかについては述べていませんが、手術が顔面構造や機能に変化をもたらす可能性があることを示しています。これらの変化が老化の外見に影響を与える可能性はありますが、この点については具体的な研究データが必要です。

この記事の監修者
医療法人真摯会 カトレア歯科・美容クリニック
院長 辻 和志

2008年 国立九州大学歯学部卒。医学博士。日本口腔外科学会認定医。ICLS講習修了。

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カトレア歯科・美容クリニック

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