虫歯

虫歯を放置するとどうなるの?

虫歯を放置するとどうなるの?

虫歯はある程度進行して歯に穴があいた状態になると、自然に治ることはありません。そのまま治療せずに放置するとどんどん虫歯によって歯が溶かされ、やがてひどい痛みが襲ってきます。そうなる前に早めの治療をおすすめします。

虫歯とは?

虫歯は、歯周病と並んで、2大歯科疾患のうちの1つです。
正式には「齲蝕(うしょく)」と呼ばれ、若年層から高齢層まで年代を問わず多くの人が罹っている慢性疾患といわれています。

虫歯でもっとも多いのは、歯の咬合(こうごう)する面、歯と歯のすき間、歯の根っこに近い表面です。
ブラッシングで磨き残された食片に含まれる糖分を、口腔内の細菌が分解し、酸を生成します。その酸が歯を表面から脱灰していくことで、「虫歯」ができます。

誰もが罹りやすい慢性疾患ですが、つねにお口の中を適切な状態に保つ習慣を身につけることができれば、もっとも予防しやすい疾患ともいえます。
できればセルフケアだけではなく、歯科医院で専門的なメンテナンスをうけることで、徹底した予防歯科に努めましょう。

虫歯を放置することによるリスク

虫歯を放置したことで引き起こされる代表的な症状として、口臭、歯根部分に膿がたまる、持病への影響が出るなどがあります。

そのまま抜歯になってしまうと、歯の機能を回復させるためには入れ歯、ブリッジ、インプラントのどれかの治療が必要になりますし、その前に虫歯を放置したために思いもよらない深刻な症状が出るリスクもあります。

虫歯を放置して自然に治癒することはありませんし、放置した期間の分だけどんどん悪化するため、痛みが長引き、治療期間や費用の面での負担が結果的に増えることになってしまいます。

4段階の虫歯目安

虫歯の進行

虫歯の進行には4つの段階があります。

【C0】脱灰

歯の表面にあるエナメル質を、プラークが酸を出して一時的に溶かした状態。
フッ素塗布や唾液による自然治癒が可能のため、治療の必要はりません。これを初期虫歯といいます。

【C1】エナメル質の脱灰

エナメル質にさらに溶かされて、穴があいて黒ずんだ状態。
エナメル質内は神経が通っていませんので、痛みなどの症状は感じません。
黒ずんだ穴部分のみを削って、詰め物をする治療をします。

【C2】象牙質の虫歯

エナメル質の下には象牙質という組織があります。
虫歯が象牙質にまで及ぶと、象牙質はやわらかく神経を包んでいるため、冷たい物や甘い物がしみたりします。
脱灰された部分を削って、詰め物もしくは被せ物をする治療をします。

【C3】歯の神経に達した虫歯

象牙質の下にある歯の神経(歯髄)にまで虫歯が進んだ状態。
神経が常におびやかされているため、何もしていなくても痛むことがあります。
冒された神経を取り除き、神経が入っていた管を消毒して薬剤を注入する治療をします。

【C4】歯根のみ残った虫歯

人によっては歯がボロボロで、歯冠部分(歯ぐきから見えている歯)が崩壊している状態。
神経が死んでいるため、痛みはありませんが、歯の根っこ部分が細菌感染しやすく、その場合再び激しく痛みます。
ほとんどの人が歯を抜かなければならないため、その後インプラントや義歯治療に移行します。

根尖性歯周炎

虫歯がどんどん進行して歯髄まで達すると、神経が死んで「歯髄壊死」と呼ばれる状態になります。

神経が死ぬと虫歯による痛みは止まりますので、この状態で治療せずに放置される方もおられます。そのまま時間がたつと、虫歯菌は歯の根に達し、今度は歯根の先端で炎症を起こします。

歯の根が虫歯菌に冒されると、再び強い痛みや腫れ、発熱などの症状が現れる場合があります。そして炎症が強くなると、歯根の先端部分に膿がたまり、膿が溜まった部分が腫れたり、膿が歯茎に出来た穴から外に出てきたりします。

膿が歯茎の内部で袋状のものを作ると(病的嚢胞といいます)、抗生物質の天敵が必要になり、大学病院で入院治療となる場合もあります。

このように、虫歯菌が歯を溶かしてその奥へ入っていった場合、虫歯菌はなくなりませんので、様々な症状を引き起こします。

上顎の場合は、顔が腫れたり、目や脳への影響も起こり得ますので、虫歯を治療せずに放置すると、思わぬ病気に繋がり危険な状態になることもあります。

歯原性菌血症

細菌が血液の中に入り込んだ状態を菌血症といいます。歯茎の傷などから口内細菌が血中に入り込んで全身を巡ると、健康時はすぐに影響が出ることはありませんが、疲れていたり体調を崩していたり持病のある方は、免疫が弱っていますので、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化などの深刻な病気を引き起こすことがあります。

虫歯や歯周病があると簡単に細菌が血液中に入り込むため、菌血症になるのはそう珍しいことではありません。

まとめ

虫歯を放置

虫歯は歯に穴があいてしまうと自然に治ることはありませんので、出来るだけ早く歯医者での治療を受けましょう。早ければ早いほど治療内容や治療費を少なく出来ますので、なるべく放置してしまわないように、「虫歯かな?」と感じたら、まずは定期検診をお受け下さい。

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