歯と口のトラブル

親知らずの抜歯後はアルコールを飲んだらダメ?

親知らずの状態によってはアルコールを飲んだらダメ?

親知らずの様々なトラブルとは?アルコールを抜歯後に飲んでも良いのか?など、親知らずとアルコールの関係や他に控えるポイントについて、ご紹介いたします。

親知らずの様々なトラブル

親知らず

一般的に親知らずと呼ばれる歯は、前の歯から数えて8番目の歯に当たり、第三大臼歯や智歯と専門的に呼びます。上あごに左右2本、下あごの左右2本、合計4本が親知らずですが、4本全部生えてくるか、生えないかは個人差があります。

永久歯はおおよそ12歳前後に生えますが、親知らずは10代後半から20代に生えることが多い歯です。親に歯を見せるような年齢ではない成人頃に生える歯です。そのため、親が知らない歯、すなわち親知らずということが名前の由来になります。

親知らずがまっすぐに生えずにトラブル

親知らずがまっすぐに生えればよいのですが、昔に比べて現代では、どんどん顎の大きさが小さくなっています。理由として挙げられるのは、加工食品や柔らかい食べ物が増えたことでしょう。しっかり噛む必要がないためにあごや咀嚼機能が発達しません。

小さなあごのスペースに永久歯が並び、更にその奥に親知らずが生えてくるため、親知らずが生えるためのスペースが足りなくなり、親知らずは斜めに傾いて萌出する(生える)ことが多いです。

生えない親知らずでもトラブル

親知らずが歯茎から生えていない状態でも、トラブルは起こります。親知らずが骨の中に埋まって歯茎の上に生えてこない方というのは意外とおられます。歯が歯茎の中に隠れている状態を埋伏歯と呼び、その埋伏歯が既に生えている歯を押して、永久歯の歯並びを悪くしている原因になることがあります。

親知らずは虫歯になりやすい

親知らずは奥歯の最も奥に位置するため、歯磨きの際に歯ブラシの毛先が届きにくく、親知らずに付着する汚れや食べかすをきれいに除去できている方はあまりおられません。

歯の表面や歯と歯の間、歯茎との境目などに汚れや食べカスが溜まると、48時間程度で歯垢(プラーク)になり、虫歯や歯周病などの感染症状として炎症を引き起こします。腫れや出血が親知らずの周囲で起こると、その手前の歯(第二大臼歯)の衛生状態も不潔になる場合が多く、2本とも虫歯になるという方もおられます。

歯肉の病気で、智歯周囲炎と呼ばれるものがあります。智歯周囲炎を放置しておくと、あごの骨や軟組織に影響を与え、顔の腫れが起こったり、口の開閉がしにくいという状態になります。抗生物質や痛み止めを服用することで改善するケースもありますが、幾度も繰り返す場合は、歯科医院で親知らずを抜く必要があります。

親知らずの抜歯後はアルコールは飲んでもいいの?

親知らずの抜歯が必要と診断された方は、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。特にアルコールについては、抜歯後いつから飲酒しても良いのかというご質問が大変多いです。

親知らずの抜歯後の飲酒は、当日は避けましょう。傷の治りを早めるために、出来れば3日程度禁酒していただきたいです。

抜歯の際には麻酔を行います。麻酔により痛みを感じにくいため、いまいちお口の中がどのようになっているか想像しづらいと思います。抜歯を行う際には、歯ぐきに埋まっている歯を歯科用のペンチのような道具で引き抜くため、歯ぐきには深い傷がある状態で、出血が伴います。術後に傷口を早く塞ぎ、正常に修復するためには、出血を最小限にとどめることが大切です。

抜歯後のアルコールがダメな理由

  1. アルコールを摂取すると、血管が拡張して血流が良くなるため、傷口から出血しやすい状態になります。
  2. 出血が長引くと、傷口がふさがりにくくなり、そこから細菌に感染するリスクも上がります。

したがって、抜歯の処置を行わないといけない方は、抜歯後約3日程度は禁酒をしていただく必要があります。

アルコール以外になるべく控えるポイント

親知らずの抜歯の際に、日常生活においてアルコール以外に控えるべき習慣とは何でしょうか。

  • 激しい運動・入浴・・血流が良くなり出血につながる
  • 喫煙・・免疫力が低下し、傷が治りにくくなる

スポーツや部活で走り回る運動や長い入浴は、体温が上がり、血流が良くなり、出血が起こる原因となります。激しい運動は控え、入浴もシャワーにとどめておきましょう。抜歯後2~3日経過して、出血がきちんと止まってから、運動や入浴を行いましょう。

別の理由として、喫煙も避けてください。タバコに含まれるニコチンが毛細血管を収縮する機能があるため、免疫機能が低下し、傷の治りが遅くなります。禁煙を始めるきっかけにされるのも良しですし、もしどうしてもタバコはやめられないという場合は、抜糸が終了するまでの一週間くらいとお考えください。

まとめ

抜歯後に気をつけていただきたいことについてご説明しました。親知らずで痛みの症状がない方でもご自身の口腔衛生が気になる場合は、一度歯医者さんやスタッフにご確認ください。親知らず抜歯の費用は、保険適用内です。歯茎が複雑な形をしているなど、難症例と診断された場合は、お近くの大学病院などをご紹介します。

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