歯と口の基礎知識

噛むことが健康になる?咀嚼との違いは?

噛むことが健康になる?咀嚼との違いは?

噛む行為が健康への助長になることと咀嚼との違いを今からご紹介いたします。

噛むと咀嚼の違い

噛むと咀嚼という言葉は同一の意味ではなく、時間をかけて噛むかどうかという差があります。

噛む(咬む)

上下の歯をしっかり合わせ、歯で食べ物を切ったり砕く状態を指します。

咀嚼

食事の際に食べ物を細かくなるまでよく噛み砕き、味わう状態を指します。

噛むことをあまりしないのはなぜ?

比較する対象がかけ離れていますが、弥生時代の人と現代の人を比較したら、咬む回数があまりにも異なっていました。弥生時代の人の顎の骨の発達具合から回数を割り出したところ、一回の食事の回数でおおよそ4000弱程度噛んでいたようです。現代では約600回程度と言われており、現代はあまり噛まないと言えます。

噛む回数が減れば、あごに刺激がいかないため、あごが小さくなります。それにより、歯並びが悪くなり、不正咬合(出っ歯・受け口・叢生など)や奥歯の噛み合わせが悪いなどのトラブルが起きやすくなります。結果、セルフケアがしにくい口腔環境では、細菌感染によりむし歯や歯周病にかかりやすく、放っておくと抜歯に至る原因になります。

食べ物の違い

弥生時代は、食事が木の実や干物などの食べ物に対して、現代は白米や麺、ハンバーグなどの食べ物や加工された食品を食べる機会が増加しています。弥生時代は噛む必要のある固い食べ物が多く、現代では柔らかい物が多いことも大きな原因です。

時間に追われることが多い現代において、食事がただ単にお腹を満たすためだけの習慣となり、ゆっくり噛みしめ味わう時間がないということも一因でしょう。

よく噛むと健康になる5つのメリット

一口食べる毎に30回の咀嚼を行うと、きちんと噛む状態と言えます。きちんと噛むと、健康を手助けする5つのメリットがあります。順番にご説明します。

消化を助けるので胃や腸に優しい

咀嚼をしなければ、胃に多くの負担がかかり、消化不良となります。前歯で食べ物を切り、奥歯でより細かくすり潰す状態にすれば、胃腸にとって消化しやすく、栄養や酵素も摂取しやすくなります。

早食い及び過食を予防できる

脳が満腹と感じるためには、食後約20分前後かかります。満腹中枢の働きを正常にするためには、よく噛むことが大切です。満腹と感じやすくなり、肥満の防止や、食べ過ぎによる胃のもたれなどを無くすことができます。

睡眠の質を向上させる

脳内の神経伝達物質でセロトニンと呼ばれるホルモンがあります。咀嚼を多く行うことや朝日をあびることで、ロトニンの分泌が活性化し、精神の安定や脳の目覚めに影響を及ぼします。また、セロトニンを基にメラトニンというホルモンが作られ、メラトニンは睡眠の質の向上にも大きくつながりますので、しっかりと噛むことを心がけましょう。

唾液の分泌を促す

咀嚼を行うほど、唾液腺から唾液が分泌されます。細かくなった食べ物が唾液に絡まり、胃に運びやすい形に変化し、飲み込む動作(嚥下)がしやすくなります。食後、歯磨きを行わないと口内が酸性になりますが、唾液の分泌で口内は中性に戻り、初期虫歯ならば歯の再石灰化を促進してくれます。

フェイスラインを引き締められる

よく噛むと、あごや脳に噛む刺激が伝わり、口元周りの筋肉を鍛えられます。口元の筋肉を鍛えると、筋肉が引き締まり、遠回りではありますがフェイスラインを引き締められる効果が期待できます。

まとめ

「左右の歯で噛む回数が違う」「奥歯が咬みにくい」などお悩みあれば、歯科医院で歯科医師かスタッフへご相談ください。クリニックで適切な治療を受ければ、食事の際に噛むことが苦ではなくなります。時間をかけて食べ物を噛むことで味覚も発達し、お口の健康を保つことができます。

カトレア歯科・美容クリニック

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