矯正歯科

顎顔面矯正ってどんな矯正?

子どもの笑顔

顎の小さいお子さんや、口呼吸の為に上顎の成長が充分でなく歯並びが悪くなっているお子さんには、顎顔面矯正という治療法が効果があります。

顎顔面矯正は顎の骨全体を広げるための矯正です

顎顔面矯正とは歯科医師の黒江和斗先生が考案された治療法で、顎を確実に広げる固定式の急速拡大装置を装着します。

子どもの成長速度にもよりますが、一般的に10才を過ぎると顎の骨の発育が緩やかになりますので、5才~10才くらいが顎顔面矯正に適しています。

急速拡大装置とは

小児矯正の一期治療では上顎を横方向に拡大させるために、床と呼ばれる取り外し式の装置を使うことが一般的で、床矯正とも呼ばれています。

一方、顎顔面矯正では子どもの顎の骨を広げていくということでは、床矯正と同じですが、
装置は固定式のものとなります。そして床矯正では比較的緩やかに顎骨を広げていくのに対し、急速拡大装置はその名の通り、短期間に顎骨を広げます。

急速拡大装置での治療方法

急速拡大装置をどのように使っていくのかをご説明します。

まず子供の上顎に合わせて作られた急速拡大装置を上顎の内側に装着します。装置の中央部分には装置の横幅を変えるためのネジが組み込まれていて、調節ネジを1回回す毎に装置の横幅が広がっていきます。

装置は上顎の歯に固定されていますので、調節ネジを1日1回回すと、顎の骨に力がかかって上顎の骨が横に広がるように成長を促進させます。顎が横に広がるので、前歯の間に隙間が出来ることもあります。

上顎の骨が横に広がるメカニズム

上顎の骨は左右2枚の骨からできていて、中心部分に正中口蓋縫合と呼ばれるつなぎ目があります。子どもはつなぎ目がしっかりとくっついていないので、拡大装置を使って横方向に力をかけることで広げることができます。

骨が広がった部分には新しい骨が出来ます。このようにして理想的な大きさに顎の骨を作っていきます。

上顎が大きくなるにつれて下顎もある程度は自然と成長していきます。しかし下顎が充分に大きくならない場合は、下顎にも装置を入れて大きくしていきます。

急速拡大装置は痛くないの?

急速拡大装置は顎の骨に無理な負担をかけるわけではありませんので、殆ど痛みは感じません。

初めて急速拡大装置を装着した時には多少の違和感を感じると思いますが、お子さんは順応力が高いので、すぐに慣れて気にならなくなります。それは急速拡大装置以外の、例えばワイヤー矯正でも同じで、すぐに慣れることが出来ます。

なるべく早い年令で行う方が子どもにとっての負担は少なくなります。

急速拡大装置は目立たないの?

急速拡大装置は歯の内側に取り付けるため、ワイヤー矯正ほど目立ちません。

まとめ

顎顔面矯正で治療を行うと、永久歯が正しい位置に生え揃うスペースを作ることができ、
同時に口呼吸を改善することもできます。口呼吸はウィルスや細菌を体内に取り入れやすく、様々な病気の原因になります。歯並びなどの見た目の問題だけではなく、全身の健康のためにも効果が期待できます。