審美歯科

ジルコニアとセラミックの違いと選び方

ジルコニアとセラミックの違いと選び方

「ジルコニアとセラミックって…結局どっちがいいの?」と迷っていませんか?

白くてきれいな歯を手に入れたい??
でも、治療の説明で出てくる「ジルコニア」や「セラミック」という言葉に、ちょっと戸惑った経験はありませんか?

「名前は聞いたことあるけど、どう違うのかまではよくわからない…」
「見た目がキレイなのはセラミック?でもジルコニアの方が強いって聞いたし…」
「どっちが自分に合ってるのか、正直よくわからない…」

そんなふうに悩んでいる患者さん、本当に多いんです。
見た目や強度、費用のことまで、選ぶ材料が多すぎて迷ってしまいますよね。

でも、大丈夫。
この記事では、そんなモヤモヤをまるっと解消できるように、ジルコニアとセラミックの違いをわかりやすく、ていねいに解説していきます。

「自分にとってどちらがベストか」が自然と見えてくるように、ポイントを整理してお伝えしますので、どうぞ最後まで読んでみてくださいね。

知らずに選ぶと後悔する?素材で変わる仕上がりと快適さ

素材の違いをよく知らずに選んでしまうと、あとでこんなことが起こるかもしれません。

「白い歯にしたのに、なんか周りの歯と色が合ってない気がする…」

「しっかり噛むと、ちょっと不安な感じがする」

「高いお金を払ったのに、長くもたなかった…」

実は、被せ物の素材にはそれぞれ「得意分野」があるんです。ジルコニアとセラミックの違いを知っておくと、こういった後悔を防げる可能性がグンと高くなります!

ジルコニアとセラミックの違いを比較してみよう!

それぞれの素材の特徴をわかりやすく比べてみましょう。

ジルコニアの特徴

強度が高い
→ 金属並みに硬く、奥歯など力がかかる部分に向いています。

変色しにくい
→ 長年使っても色が変わりにくく、劣化しにくいのが魅力。

光の透過性はやや劣る
→ 天然歯に比べるとやや「白さ」が際立つことがあります。

セラミックの特徴

見た目がとても自然
→ 透明感があり、天然の歯に近い美しさを再現できます。

審美性を重視する人におすすめ
→ 前歯など、人目につく部分には特に向いています。

やや割れやすい
→ ジルコニアに比べると衝撃にはやや弱めです。

このように、それぞれ得意なシーンが違うので、用途や部位に応じて選ぶのがベストです!

自分に合った素材を選ぶためにチェックしたいこと

選ぶときは、こんなポイントを一緒に考えると良いですよ!

治療する場所はどこ?
→ 前歯なのか奥歯なのかで、求められる性能は変わります。

どこまで見た目を重視したい?
→ 美しさ重視ならセラミック、耐久性重視ならジルコニア。

歯ぎしり・食いしばりの癖があるか?
→ 力がかかる方は強度のある素材をおすすめされる場合が多いです。

これらを総合的に見て判断することで、「自分にぴったりの被せ物」を選ぶことができます!

ジルコニアとセラミック、どんな場所に向いてる?

どんな場所に向いてる?

素材の違いを知ったうえで気になるのが、「じゃあ、どの歯にどっちを使うのがいいの?」というポイントですよね。

じつは、ジルコニアとセラミックは“使う場所”によって向き・不向きがあります。
ここでは、それぞれの素材が活かされるシーンを、具体的に見ていきましょう。

セラミックが向いている場所

前歯など、見た目が重視される場所

セラミックは透明感があり、天然の歯のような自然な美しさを再現できます。笑ったときに目立つ前歯や、口元の印象に関わる部分にピッタリです。

あまり噛む力が強くかからない歯

セラミックは見た目の美しさがウリですが、強い衝撃にはやや弱い素材。奥歯のように噛む力が大きくかかる部位には不向きなこともあります。

審美目的の被せ物

ホワイトニングでは対応できない変色などに、見た目を美しく整える治療法としてもセラミックは選ばれます。

ジルコニアが向いている場所

奥歯など、強い噛み合わせが必要な場所
→ ジルコニアはとても硬くて丈夫。咀嚼力が大きくかかる奥歯でもしっかりと機能してくれるので、長持ちしやすいです。

ブリッジや連結した被せ物
→ 複数の歯をつなげる場合や、支える力が必要な場面でもジルコニアの強度が安心材料になります。

歯ぎしり・食いしばりのある患者さん
→ 噛む力が強い方や、ナイトガードが必要と言われた経験がある方には、耐久性の高いジルコニアが推奨されるケースも多いです。

部位に合わせて「いいとこ取り」するのがコツ!

それぞれの素材の向き・不向きをまとめると…

部位 おすすめ素材 理由
前歯 セラミック 見た目が自然・透明感が高い
小臼歯(前から4〜5番目の歯) どちらでも可 見た目と強度のバランスで選択
奥歯(臼歯) ジルコニア 噛む力に強く、割れにくい
ブリッジ ジルコニア 支え合う構造のため強度が大事
美容目的の治療 セラミック 見た目重視なら◎

「見た目重視のセラミック」と「強度重視のジルコニア」、どちらか一方を選ぶというよりも、場所によって使い分けるのがベストな選択になることが多いんです。

歯科医院では、お口の状態や噛み合わせ、普段の生活スタイルもふまえて最適な素材を提案してくれるので、「自分にはどっちがいいのかな?」と迷ったら、遠慮なく相談してみてくださいね

気になるお値段は?費用と保険の違いをチェック!

気になるお値段は?

「ジルコニア」や「セラミック」と聞くと、どうしても「高そう…」というイメージを持たれる患者さんは多いです。

たしかに、これらの素材は保険適用外(自費診療)になるケースがほとんど。でも、「じゃあ実際いくらくらいなの?」という点について、ちゃんと知っておくと安心です◎

自費診療(ジルコニア・セラミック)の費用目安

歯科医院によって多少の差はありますが、一般的な相場は以下の通りです。

  • セラミックの被せ物:約80,000円〜150,000円(1本あたり)
  • ジルコニアの被せ物:約100,000円〜180,000円(1本あたり)

※費用には、設計・技工・型取り・調整・色合わせなどが含まれます。

どうして保険が効かないの?

実は、保険診療には「機能回復を目的とした最低限の治療」というルールがあるんです。

セラミックやジルコニアは「見た目の美しさ」や「高い耐久性」など、審美的・機能的なクオリティを追求するための素材

そのため、「生活に支障が出ない最低限の治療」に該当せず、保険適用外=自費診療となります

でもこれは裏を返せば、「こだわりのある高品質な治療が選べる自由度がある」ということでもあります。

保険診療の被せ物(レジン前装冠など)との違い

項目 自費(セラミック・ジルコニア) 保険診療(レジンなど)
見た目 自然で美しい(白さ・透明感) やや不自然・変色しやすい
強度 高い(ジルコニアは特に◎) やや劣る・破損しやすい
耐久性 長持ちしやすい(10年以上も) 数年で劣化・再治療の可能性あり
適用部位 どの部位にもOK(奥歯も可) 前歯など部位に制限あり
保険適用 ✕(全額自己負担) 〇(一部負担でOK)

「高い=ムダ」ではない!トータルで見ると自費の方がお得なことも?

「費用が高くて手が出しにくい…」という気持ち、すごくよくわかります。
でも、自費の被せ物は長持ちしやすく、再治療のリスクが少ないというメリットも大きいんです。

たとえば…

保険診療で3〜5年ごとにやり替えが必要になると、長期的には総額が増えることも

自費の素材は、見た目・耐久性・快適さをしっかり確保できるため、満足度が高い傾向があります

「最初にちゃんと投資して、あとでラクしたい」そんな方には、特におすすめの選択肢です。

医療費控除の対象になる場合も!

自費診療であっても、治療のために必要な費用であれば医療費控除の対象になる可能性があります。1年間の医療費が一定額を超えた場合、確定申告で税金の還付が受けられることもあるので、歯科医院で領収書をもらって保管しておくと安心です◎

迷ったら、まずは相談から!納得のいく選択を

まずは相談

素材選びは見た目だけでなく、快適な咀嚼や長持ちするかどうかにも関わってくる大切な要素。どっちが正解かは人それぞれですが、大事なのは「納得して選べたかどうか」です。

「どっちがいいかわからない…」と悩んだときは、歯科医院でのカウンセリングがおすすめ。患者さんの口腔内の状態や生活習慣もふまえて、ぴったりの素材を一緒に選んでいきましょう!

まとめ

ジルコニアとセラミックには、それぞれの強みがあります。

見た目の自然さを求めるならセラミック

強さと耐久性を重視するならジルコニア

大切なのは、自分の希望やお口の状態に合わせて選ぶこと。どちらを選んでも、しっかりとした歯磨きや定期的な健診を続けることで、長く快適に使うことができます。

あなたの「これにしてよかった!」を叶えるために、まずは気軽に相談してみてくださいね。

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