矯正歯科

矯正で前歯のガタガタを治療するメリットは?

矯正で前歯のガタガタを治療するメリットは?

矯正で前歯のガタガタを治療するとお口元の印象は変化します。前歯のガタガタは見た目以外にどのような問題を引き起こすのか、矯正治療の目的についても詳しくご紹介いたします。

前歯のガタガタは見た目以外に何がある?

前歯がガタガタ、デコボコしている歯並びを叢生(そうせい)と専門的に呼びます。歯並びが不規則で、隣の歯と重なっているなど綺麗に揃っていない状態です。前歯のガタガタには、どのような問題があるでしょう。

  • 見た目
  • 噛み合わせ
  • 会話

見た目の問題

笑ったり話したりお口を開けた時に前歯が目立つと見た目に自信を持てなくなる方がおられます。コンプレックスになると口を手で隠してしまったり、自然な笑顔が保てないことがあります。

噛み合わせの問題

上下の歯で正しい噛み合わせができないため、食べ物を噛む効率が下がります。栄養素の吸収面でも噛み合わせの良い方に比べて劣る場合があります。

会話の問題

前歯の歯並びに乱れがあると、息の漏れが出てしまいます。そのため、発音に影響を及ぼす場合があります。

前歯がガタガタになる原因は?

前歯がガタガタになる要因については、下記の二つです。

  • 遺伝的な要因
  • 癖による要因

遺伝的な要因

家族の中に同様の歯並びの問題を持つ人がいる場合、何らかの遺伝が影響している可能性があります。

癖による要因

指しゃぶりや舌を歯に押しつける癖があると、それらが原因となり前歯が前方に押し出されることがあります。

矯正で前歯のガタガタを治療

歯並びや噛み合わせの問題を改善するために行うのが矯正治療で、患者様の口内環境に合わせた様々な方法があります。噛み合わせに特に問題はなく、前歯の軽度なガタガタを治療する場合は、部分的に矯正をする部分矯正が適していて、おおよそ2~8本の歯を治療するのに向いています。部分矯正にもいくつかの器具があり、それぞれ得意分野があります。

マルチブラケット矯正

歯の表面にブラケットという突起を接着し、ブラケットの中にワイヤーを通して矯正力をかけて歯を動かす治療法

  • 表側にブラケットを装着する表側矯正
  • 表側にブラケットを接着し、ホワイトワイヤーで目立ちにくくする審美矯正
  • 歯の裏側にブラケットを接着し、表側から矯正装置が見えない裏側矯正

インビザライン矯正

透明で目立ちにくいマウスピースを装着して矯正力をかけ、一定期間が過ぎたら新しいマウスピースに交換して歯を動かす治療法

カウンセリングで前歯のガタガタを診てもらおう

部分矯正ならば全体で行う矯正治療と異なり、一年以内で歯を動かす動的治療が終了する場合があります。その後はリテーナーという保定装置を装着して、歯を固定する静的治療を行います。結婚式や就職活動など日が迫っている場合は部分矯正が可能かどうか、カウンセリングにて尋ねてみましょう。

  • 患者さんの口腔内をきちんと診断して、ご希望の治療法に適しているのか
  • 患者さんに合った治療計画を考えられるか
  • 患者さんにしっかりと説明ができて経験も豊富であるか
  • 質問をしてもきちんと返答してくれるか

このような歯科医師のもとで治療を行うことが大切です。

矯正以外の治療法としては、歯を削りセラミックなどの人工歯を被せるセラミック治療も方法としてはあります。短期間で治療が終わるのがメリットですが、健康な歯を削る処置が必要となるデメリットがあるため、しっかりと確認したうえで治療を検討しましょう。

まとめ


矯正治療中は、歯磨きの方法に注意し、食事の際には硬いものを避けるなどのケアが重要になります。静的治療をさぼったり、適切なアフターケアを行わなければ、悪い歯並びに戻ってしまう後戻りを起こしてしまいます。矯正治療は見た目の変化だけでなく歯の機能や、清掃性の向上も改善します。それにより、自信の回復などに繋がりますので、前歯のガタガタが気になる方は一度ご相談ください。

この記事の監修者
医療法人真摯会 カトレア歯科・美容クリニック
院長 辻 和志

2008年 国立九州大学歯学部卒。医学博士。日本口腔外科学会認定医。ICLS講習修了。

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