セットバック整形

セットバック整形で滑舌など機能も気にするべき?

上、下、もしくは上下顎のフェイスラインが気になる場合、歯列矯正のみならず、セットバック整形を考えられる方もおられます。その際に見た目の改善のみに特化した手術ではなく、咀嚼機能や、滑舌などの口腔機能も気にしてくれる医院を選びましょう。

セットバック整形とは

セットバック整形やセットバック手術が一般的な名称ですが、専門的な正式名称はAnterior Segmental Osteotomy(略称ASO:前方分節骨切り術)です。歯を動かす歯科矯正では改善の難しい方が対象です。セットバック整形は、重度の出っ歯(上顎前突)・受け口(反対咬合)・口ゴボ(上下顎前突及び口唇閉鎖不全)などを外科矯正で骨格から治療する方法で、入院の必要はありません。

セットバック整形の流れ

上顎前突でセットバック手術が妥当と診断された場合、当院で行っている実際のセットバック手術の流れをご説明します。

カウンセリングでじっくりドクターやスタッフにお悩みを相談のうえ、精密検査や術前検査を受診いただきます。何も問題がなければ、オペ当日に全身麻酔が行われ、担当医による手術を開始します。前から4番目の歯を抜歯し、それに付随する骨を切除し、水平に骨(歯槽骨)を切ります。

前歯3番までの左右6本の歯と骨をフリーの状態にし、角度を変えて後退させます。特に口ゴボの方は口元の尖りを気にされている方が多く、前歯を立てて後ろに移動します。チタンプレートやワイヤーでで留め終えると終了です。手術後にも、術後検診1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月と来ていただき、写真を撮り、腫れや痛みがきちんと引いているか、フェイスラインやEラインが綺麗に整っているかを確認いたします。

セットバック手術をすると滑舌はどうなる?

術後には、ダウンタイムがあります。

個人差はありますが、通常手術の直後には、腫れや痛みが生じます。それに伴い、一時的に(約1週間ほど)滑舌が悪くなる可能性があります。ただ、切り離した骨が癒合する段階になれば、滑舌は変化します。特に、歯並びの悪さで滑舌が悪かった方は、セットバック整形により噛み合わせや口の開閉時の機能が上がること、舌が正しい位置にあることで、発音が明瞭になり、滑舌の改善が期待できます。

見た目だけではなく機能も改善してくれる医院を選ぼう

セットバック整形には高額な費用が発生するため、なるべく安い歯科医院や美容外科を考えられる方が多いです。一概には言えませんが、安いクリニックで出血を伴う事故や失敗を起こした場合、経験が浅いドクターならば、後遺症などのリスクも高くなります。後悔のないようにカウンセリングは2~3軒訪問し、医院の特徴に注意しつつ、信頼できる医師を探しましょう。

口腔外科の知識・歯科の知識があり症例経験の多いドクターが居ること
患者様の疑問や質問に丁寧に答える担当医もしくはスタッフが居ること
メリットばかりではなく、デメリットもきちんと説明してくれるクリニックを選ぶこと

まとめ

セットバック整形(輪郭整形)を考えられる方は、見た目のお顔の輪郭に加え、「食べ物を噛み砕く」「しっかり話せる」などお口の機能まで総合的に考えてくれるドクターに手術を行ってもらいましょう。顎変形症と診断されたら、大学病院で保険適用内で治療を行う方法も考えてください。外面だけではなく、かみ合わせなどの咬合機能も改善されれば、自分の口元を隠す必要がなくなり、更に笑顔が増えることでしょう。