審美歯科

ホームホワイトニングを始める前に知っておきたい注意点

ホームホワイトニングを始める前に知っておきたい注意点

自己流のホームホワイトニングには落とし穴がある!

市販のホームホワイトニングキットやネット通販で手軽に始められるホワイトニングですが、注意点を知らずに自己判断で使ってしまうと、歯や歯ぐきに思わぬトラブルが起こることがあります。

「早く白くしたい」「気になる部分だけ集中的にやりたい」などの気持ちが先走ると、逆にしみたり、色ムラができてしまったりすることも…。

まずは、「注意点」をしっかり理解して、安全にホワイトニングを行いましょう。

誤った使い方で歯や歯ぐきにトラブルも…?

ホームホワイトニング

以下のようなリスクが、注意点を守らないことで起こりやすくなります。

知覚過敏になることがある
→ 薬剤の濃度や使用頻度が高すぎると、歯がしみやすくなることがあります。

歯ぐきへの刺激・炎症
→ マウストレーから薬剤がはみ出して歯ぐきに付着すると、炎症を起こす可能性があります。

歯の表面にダメージを与えることも
→ ホワイトニング前に歯垢がたまっていると、薬剤がうまく作用せず、ムラになったり逆に歯を傷めたりする原因に。

被せ物や詰め物は白くならない
→ ホワイトニングは天然歯にしか効果がないため、被せ物や詰め物と色が合わなくなることもあります。

虫歯や歯周病がある場合は危険
→ これらの治療をせずにホワイトニングを行うと、痛みや悪化のリスクがあります。

ホームホワイトニングは一見カンタンそうに見えますが、正しい手順と知識がないと、口腔内トラブルの原因になることがあります。ホワイトニング前の歯磨きや健診の有無も仕上がりに大きく影響するため、事前準備がとても大切です。

実は多い「やりすぎ」「間違った方法」の失敗談

「やりすぎ」「間違った方法」の失敗

たとえば、こんな失敗エピソードもよく耳にします。

「短期間で白くしたくて、1日に2回やったら、歯がしみて痛くなった…」

「市販のホワイトニングシートを連日使ったら、歯ぐきが赤く腫れた…」

「前歯だけ白くなって、被せ物との色の差が目立つように…」

これらはすべて、「注意点を知らなかった」ことが原因。
自己流ではうまくいかないケースもあるので、安心できる方法を選ぶことが重要です。

ホワイトニングはどうして人工の歯には効果がないの?

どうして人工の歯には効果がないの?

ホームホワイトニングを始めたあとに、「あれ?被せ物や詰め物だけ白くならない…」と気づく方は意外と多いです。これはホワイトニング剤の「しくみ」と「人工素材の性質の違い」が関係しています。

天然の歯と人工の歯の違いとは?

ホワイトニング剤の主成分は「過酸化水素」または「過酸化尿素」。これらは歯の表面のエナメル質に浸透して、その内側にある象牙質の着色物質を分解することで、歯を内側から白くします。

しかし…

  • 被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)
  • ラミネートベニア
  • 保険適用のレジン(プラスチック素材)

などの人工の素材には浸透しないため、いくらホワイトニング剤を使っても色が変わらないのです。

人工歯とホワイトニングの注意点

古い人工歯の色が浮いて見える
→ 天然歯だけ白くなると、周囲の被せ物や詰め物との色差が目立ってしまうことがあります。

ホワイトニング前に色合わせの計画が必要
→ 将来的に被せ物をやり直す予定があるなら、ホワイトニングを先に行うのがオススメです。白くなった歯に合わせて、人工の歯を作り直せます。

ホワイトニングは、天然の歯にしか効果がない治療です。人工の歯も含めた「口元全体の色調バランス」を整えるためには、歯科医院での事前相談がとても大切!「白くしたい部分」によって最適なアプローチは変わるので、自己判断せずにプロの意見を取り入れて進めましょう?

ホワイトニングで知覚過敏が起こったときはどうする?

ホームホワイトニング中や直後に「キーンとしみる」「冷たい水がツンとくる」…そんな知覚過敏の症状に悩まされることがあります。これはホワイトニング剤に含まれる過酸化物が、歯の内部にある象牙質まで一時的に刺激を与えることが原因です。

ただし、ほとんどの場合は一時的なもので、正しい対処をすればすぐに落ち着きます。焦らず、次のような対応をしてみましょう?

知覚過敏が起こったときの対処法

ホワイトニングを一旦中止する
無理に続けず、数日間お休みして様子を見ましょう。

知覚過敏用の歯みがき粉を使う
硝酸カリウムや乳酸アルミニウム配合の歯みがき粉を使うと、しみる感覚を和らげる効果があります。

トレー装着時間を短くする
歯科医院の指示に従い、1日の使用時間を調整しましょう。

使用間隔をあける
毎日ではなく1日おきにしたり、週に数回に頻度を減らすことも効果的です。

歯科医院で知覚過敏抑制剤を塗布してもらう
症状が強い場合は、専用の処置を受けると早く改善されます。

知覚過敏はホワイトニングにおけるよくある副作用のひとつですが、適切な対処をすれば無理なく続けることができます。自己判断で中断し続けるのではなく、不安があれば歯科医院に相談するのがベスト!「我慢」よりも「相談」!それがホワイトニング成功への近道です。

正しい方法を知って安心ホワイトニング!

ホームホワイトニングを安全に行うために、以下のポイントを押さえておきましょう。

歯科医院でマウストレーを作成する
→ 市販のものよりもフィット感がよく、薬剤の漏れを防げます。

ホワイトニング前に健診を受ける
→ 虫歯や歯周病がないか、事前にチェックしましょう。

歯垢除去と歯磨き指導を受ける
→ 汚れが残っていると効果が出にくいため、プロのクリーニングがベストです。

薬剤の使用量・使用時間は厳守
→ 濃度や時間を守ることで、副作用を防げます。

「歯科医院でのサポートを受けながら行うホームホワイトニング」は、効果も高く、安全性も◎。自分に合った方法をきちんと選ぶことが、成功のカギです!

歯科医院のサポートでさらに安心・安全に

最近では、歯科医院でマウストレーと薬剤を処方してもらい、自宅でホワイトニングを行う「医療機関サポート型のホームホワイトニング」が主流になりつつあります。

そのメリットは…

お口の状態に合わせたプランが組める

歯科医師のチェックを受けられるので安心

副作用が出たときもすぐに相談できる

市販のものと比べて費用は少し高めになりますが、確実な効果と安全性を考えると、長い目で見てとてもコスパがいい選択です。

はじめる前に、歯科医院での相談を!

ホームホワイトニングは、手軽で効果的な方法ですが、「自己流」で始めるのはリスクが高いです。

  1. まずは歯科医院で口腔内をチェック
  2. 専用のマウストレーを作成
  3. 正しい使用方法をレクチャーしてもらう

この3ステップを踏めば、安心してホワイトニングライフを楽しめます?

まとめ

「歯を白くしたい」という前向きな気持ちはとても素敵ですが、方法を間違えると本末転倒になってしまいます。

正しい知識と、歯科医院のサポートを味方にして、安全&効果的なホームホワイトニングを始めましょう!

カトレア歯科・美容クリニック

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