食事のときにマウスピースは外す事ができますか?注意点と正しい対応を解説

食事のときにマウスピースは外す事ができますか?

食事のときはマウスピース矯正の装置を外すことができます。むしろ、原則として外して食事をすることが推奨されています。ただし、外せばそれで終わり、という話ではありません。装着時間の管理や食後のケアをどう考えるかによって、治療の進み方やトラブルの起こりやすさが大きく変わってきます。

この記事では、「食事のたびに外しても大丈夫?」「外しっぱなしは問題ない?」「外食のときはどうすればいい?」といった、マウスピース矯正中によくある疑問を、生活シーンに即して丁寧に解説します。

この記事はこんな方に向いています

  • マウスピース矯正を始めたばかりで、食事中の扱いに迷っている方
  • 外食や仕事中の食事が多く、装置の管理に不安がある方
  • 装着時間が守れているか心配な方
  • 矯正の効果をきちんと出したいと考えている方

この記事を読むとわかること

  1. 食事のときにマウスピースを外す理由
  2. 外したあとの正しい流れと注意点
  3. 装着時間が足りないとどうなるのか
  4. 外食・間食・飲み物との付き合い方
  5. トラブルを防ぐための現実的な考え方

 

食事のときにマウスピースは必ず外す必要がありますか?

マウスピース矯正では、食事の際に装置を外すことが基本です。装着したまま食べると、装置の変形や破損、汚れの付着、虫歯や歯周トラブルの原因につながる可能性があります。治療を安全かつ計画通りに進めるためにも、食事中は外す習慣を身につけることが大切です。

食事のときは、マウスピースは外すのが基本です。

なぜ外す必要があるのか

  1. 装置が変形・破損しやすい
    → マウスピースは薄く作られており、咀嚼の力が加わると歪んだり割れたりする恐れがあります。
  2. 食べ物の色や汚れが付着する
    → カレーやコーヒーなどは着色しやすく、見た目や衛生面に影響します。
  3. 歯垢が溜まりやすくなる
    → 食べかすが装置内に閉じ込められると、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。

これらを総合すると、「つけたまま食べられるかどうか」ではなく、「治療を安全に進められるかどうか」という視点で考える必要があります。外す手間はありますが、それが結果的に治療の質を守ることにつながります。

飲み物のときもマウスピースは外した方がいいですか?

水以外の飲み物を摂取する場合、基本的にはマウスピースを外すことが望ましいとされています。糖分や酸を含む飲み物は、装置の内側に残りやすく、歯への影響が出やすくなるため注意が必要です。

水以外の飲み物では、外すのが安心です。

注意したい飲み物の例

  1. 砂糖を含む飲み物
    → ジュース、スポーツドリンク、加糖コーヒーなどは虫歯リスクが高まります。
  2. 酸性の飲み物
    → 炭酸飲料や柑橘系ジュースは、歯の表面を弱くする可能性があります。
  3. 色の濃い飲み物
    → コーヒー、紅茶、赤ワインなどは着色の原因になります。

「少しだけだから大丈夫」と考えがちですが、こうした積み重ねがトラブルにつながります。水だけは例外として装着したまま飲める場合が多いですが、それ以外は外す前提で考える方が安全です。

食事・飲み物とマウスピースの扱い早見表

シーン マウスピースは外す? 理由・注意点
食事(主食・おかず) 外す 噛む力で変形・破損する恐れがあり、食べかすが装置内に溜まるため。治療の安全性を保つためにも外すのが基本です。
間食(お菓子・軽食) 外す 糖分が歯垢の原因になりやすく、虫歯リスクが高まります。短時間でも外す習慣が重要です。
外さなくてよい 水は糖分や酸を含まず、装置や歯への影響がほとんどありません。
お茶・ブラックコーヒー できれば外す 着色や装置内の汚れの原因になります。頻繁に飲む場合は外す方が安心です。
ジュース・スポーツドリンク 外す 糖分・酸が多く、虫歯や歯の表面へのダメージにつながりやすいため注意が必要です。
アルコール 外す 糖分や着色、口腔内の乾燥が起こりやすく、装置内環境が悪化しやすくなります。

この表から分かる通り、判断の基準は「歯とマウスピースの間に、汚れや刺激が残るかどうか」です。食事や糖分・酸を含む飲み物は、装置をつけたままにすると影響が内側に閉じ込められやすくなります。

一方で、水のように成分が残らないものは例外と考えられます。「外す・外さない」を感覚で決めるのではなく、こうした基準を持っておくと、外出先でも迷いにくくなります。

食事のたびに外して、装着時間は足りますか?

マウスピース矯正では、一般的には1日20〜22時間程度の装着が目安とされています。食事のたびに外しても、食後にすぐ装着すれば装着時間が大きく不足することはありません。問題になるのは、「外している時間が長くなること」です。

外すことより、外しっぱなしが問題です。

装着時間が不足しやすいケース

  1. 食後に歯磨きを後回しにしてしまう
  2. 外出先で再装着を忘れる
  3. 間食が多く、何度も外すうちに面倒になる

これらが重なると、1日の装着時間が少しずつ減っていきます。その結果、歯の動きが計画通りに進まず、治療期間が延びたり、追加の調整が必要になることがあります。

「食事で外すのは問題ないが、その後の行動が結果を左右する」という点を意識しておくことが大切です。

外食や仕事中の食事ではどうすればいいですか?

外食や仕事中でも、基本的な考え方は同じです。食事の前に外し、食後はできる範囲で口腔内を清潔にしてから装着します。完璧を目指しすぎず、現実的な対応を知っておくことが、継続のコツになります。

外出先でも「外す・清潔に・戻す」が基本です。

外出時に役立つ工夫

  1. マウスピースケースを必ず持ち歩く
  2. 歯磨きができない場合は、うがいだけでも行う
  3. 帰宅後は丁寧に歯磨きをする

外出先では理想通りにいかない場面もあります。その場合でも、「何もしない」より「できる範囲で整える」ことが重要です。完璧主義になりすぎると続かなくなるため、現実的な落としどころを知ることが治療継続につながります。

マウスピースを外したまま長時間過ごすとどうなりますか?

長時間マウスピースを外したままにすると、歯が元の位置に戻ろうとする力が働き、治療計画に影響が出る可能性があります。短時間であれば問題ありませんが、習慣的になるとリスクが高まります。
外しっぱなしが続くと、治療に影響します。

起こり得る影響

  1. 歯の動きが停滞する
  2. マウスピースが入りにくくなる
  3. 次の段階に進めなくなる

矯正治療は「少しずつ動かし続ける」ことで成り立っています。その流れが途切れると、その結果として調整が必要になったり、計画の見直しが必要になることもあります。外す時間をゼロにする必要はありませんが、「戻す意識」を持つことが重要です。

食事とマウスピースの関係で失敗しやすいポイントはありますか?

マウスピース矯正中の失敗は、特別なことではなく、日常の小さな判断の積み重ねで起こることが多いです。「今日はいいか」という油断が続くと、治療の質に影響します。

小さな油断が積み重なりやすいです。

よくある失敗例

  1. 食後にそのまま装着してしまう
  2. ケースに入れずティッシュに包んで紛失する
  3. 装着時間を把握していない

これらは誰にでも起こり得ることですが、「起こりやすい」と知っているだけでも回避しやすくなります。矯正治療は生活の一部になるものなので、無理なく続けられる工夫を自分なりに作ることが大切です。

まとめ

食事のときにマウスピースを外すことは、マウスピース矯正においてごく自然で、必要な行動です。重要なのは「外すかどうか」ではなく、「外したあとにどう行動するか」です。

装着時間を意識し、食後のケアを習慣化することで、治療は安定して進みやすくなります。完璧を目指すよりも、続けられる形を選ぶことが、結果的に良いゴールにつながります。

矯正治療は、特別な努力よりも、日常の選択の積み重ねです。食事と上手に付き合いながら、無理のないペースで治療を続けていきましょう。

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